陰翳の煌き

送る日

昨日は高校の卒業式だった。
私が学校に着いたのは式の終わりの頃 「仰げば尊し」が歌われているときで その歌声が会場の外まで荘厳に響いていた。
それを聞きながら自分も徐々に卒業式モードになっていった。

式後は 美術科卒業生たちと美棟でお別れ会。
私から卒業生たちへメッセージを述べる番になり 「長男が美術科に合格し、皆さんの後輩になった・・」と言ったところ その瞬間 卒業生と保護者全員が笑顔で盛大な拍手!

その拍手の大きさにびっくり!それに気を良くして つい馬鹿な話をしてしまったような・・。
少し悔いの残ることと 美術科で身につけた“ものを見る感性”を大切にしていって欲しいことなどを話す。

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夕方から映画「おくりびと」を観に行った。
配役が的確で どの役者も台詞を言わなくても顔だけで勝負できる人ばかりだと思った。
本木が事務所でチェロを弾き始めたときの山崎努の表情の深さに感動・・。

ここに登場する人々は それぞれ過去の苦しみや悲しみを背負って生きている。
しかしその根底には 大切な人への深い愛というものが 昔も今も変わらず一本の川のように ずっと流れている。
その深い愛の存在によって悲しみの多い人生が煌めいていた。

衣装の絹のすれる音や納棺師の所作に茶の湯と同じ精神性を感じた。
生と死を深く見つめ それも重たくならず よく出来た映画だと思った。

小山薫堂の脚本がとにかく素晴らしい!
もう一度 映画の中で発せられる言葉の一言一言をじっくり噛み締めながら観てみたい。
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by ukishimakan | 2009-03-02 23:55 | Trackback | Comments(0)
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