陰翳の煌き

土間の光・・

浮島館の玄関は8畳程の土間で いつもひんやりとしている。引き戸には ダイヤガラスがはまり 開けるとガラガラと音をたてる。しかもスムーズには開かない。
呼び鈴はない。ここを訪ねてきた人は 「ごめんくださーい!」と 外で まず声を張り上げ 声が届かないと感じた人は 引き戸を少し開けて家人に声をかける。このときの引き戸の音が 我が家の呼び鈴ともいえる。b0152027_5144227.jpg

























土間は 人が出会う場所。
そこは陰翳と光のコントラストが強く 来訪者は 闇の中に家人を見 家人は逆光の中にシルエットとして来訪者を見る。
見えないので 何とか心眼で見ようとして 理想やイメージが増幅される。

見えないことは 人を魅力的に見せる。
私達がここに住み始めた頃 初めて何かの用で訪ねてきた人が ちょっと驚いた顔で 「あー!こんな若い方が住んでおられたのですねー。」とか・・家内が応対に出て行くと  「ここに こぎゃん美しか人が おられるとは思わんでしたー。」など そういう人が何人かおられた。

前者は 高齢者を狙った商法の人かもしれないし 後者は やたらお世辞の上手い人だったかもしれない。しかし 僅かだろうが 少し はっとした印象はあったのではないだろうか?

古い屋敷⇔若い人  屋根も壊れかけた家⇔美しい女性・・・そのモノの意味としてのとしてのコントラストもあったのかもしれない。b0152027_516782.jpg

















土間に掛けた作品「薫風鳥」50号。銀箔の上に、いきなり粗めの松葉緑青で葉を描き 花は胡粉の白。
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by ukishimakan | 2008-08-06 07:00 | | Trackback | Comments(2)
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Commented by 大石 紘子 at 2008-08-06 21:27 x
ようやく見ることができました!
先生のお宅はとても趣がありますよね。またぜひ行きたいです~。
最近私も、人の残したもの、そこから感じ取れる人の気配や意思に魅力を感じ取る機会が多いです。人って良いですね(^^)
 先日の展示会の作品も拝見しました。展示会を見られなかったことが本当に残念です!!どの作品も本物が見たいですね~。
またちょくちょく見に来ます。HPができるの楽しみにしてますね!
Commented by ukishimakan at 2008-08-06 22:13
どうもありがとう!これからは 趣をもっと楽しみたいです。遊びに来てください!私も最近になって 今まで日本画をとおして得たものが たくさんあるということに 気づきました。HPは まだまだ先です。
それに見合うだけの作品ができてません。
大石さんも 東北の自然や山で感じたことが表現できるといいですね。頑張ってください!