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陰翳の煌き

自然との共存

庭に大きなナラの木がある。
いつもこの時期には カブトムシやクワガタが そこにやって来る。やって来るというよりは 棲んでいるという方が正しい。
浮島館には雨戸はあるが いちいち閉めたりはしないので 縁側は開いたままだ。夜になっても 障子の外は もう外…という状態である。

それで 夜になると 部屋の灯りにひかれて 障子に虫が体当たりしてくる。その当たる音で それが何なのか 大体見当がつく。
カブトムシは かなり重量感ある音で「バンッ」と当たってすぐ落ちる。クワガタもすぐ落ちるが 軽い音で当たる。

朝になって それらを 再びナラの木に返す。そして また夜 飛んでくる。
その繰り返しが たびたび続く。



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今朝 ナラの木の 虫のあけた穴を覗いてみた。いつもはヒラタクワガタがいるのに そこに何と!緑色した大きなムカデが 奥でゾロリ と動いている。

害虫で危険だから 急いで剪定バサミを取って来て さらに奥に入ろうとするムカデと格闘・・・ハサミで切断!切断したものが手をかすめて地面に落ちる まだ動いている。 また切断! 殺生した罪悪感とムカデのあの質感・・。その後味の悪さといったらなかった!

しかし それから30分も経たないうち 今度は 縁側を掃除していたところ アオダイショウが雨戸の戸袋から頭だけ覗いて涼んでいた。眼が合ったとき 顔は可愛いかった。今度は棒を持って格闘・・・蛇はいったん外には出たが 素早く移動して 結局 泥壁の間から床下に入っていった。

蛇の長さは1メートル50くらい。そのしなやかに 美しく移動するのに あっけに取られてしまった!「まっ アオダイショウは 悪さもしないし いいかー」と 何となく すがすがしい気分になった。

このことは子供には言わないことにしよう。蛇の入っていったのは 子供部屋のすぐ下だったから…
by ukishimakan | 2008-08-18 19:57 | 自然