陰翳の煌き

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善哉童子像


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京都・高山寺 石水院にある善哉童子像は 私の最も好きな仏像だ。
これは西村虚空氏が 石水院に過ごしながら彫った一木造りの像で
そのひた向きで 愛らしい姿は ここを訪れる多くの人たちに安らぎを与えている。

この像はJR東海の「京都に行こう」のポスターにも使用されている。
(JR東海ミュージアム 2004年 高山寺・・でGoogle検索すると出てくる)

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海外から氏を訪ねて熊本に赴こうとしていたご夫婦が 途中京都を観光。
偶然立ち寄ったこの高山寺で 氏と会うことが出来たそうである。
想いがあると 偶然か?必然か?出会うことがある。
また 想いや意識がなくても宇宙の創造力かと思えるような貴重な出会いもある。
出会いというのは不思議なもの・・想像力⇒創造←宇宙(生命?地球?)の創造力 =縁?
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ここを訪ねるのに もちろん秋は最高にいいだろうが 人の少ない紅葉若葉の頃 5月は しっとりしていて ゆっくりと観光できる。
まわりは山藤の淡紫が美しく 境内にはシャクナゲが満開。ちなみに シャクナゲは 氏が最も愛した花である。
※日本世界遺産巡り 「高山寺 」→こちら
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by ukishimakan | 2008-07-31 19:53 | 虚鐸 | Trackback | Comments(2)

スカンジナビア・・

昨年6月 スカンジナビア航空でコペンハーゲンに向かう途中 氷河が融けかかっているのが見えた。

子供の頃つくっていた 小さな雪だるまが 徐々に融けていくときと全く同じような形が 眼下に広がっていた。

ぽっこりとしたような 丸みを帯びた形 なんとなく愛着がわいた。

雪原の厳しい自然を・・ 高度1万メートルから眺めて 親近感に近いような気持ちを抱くというのは ちょっと不思議な気がする

それは 子供の頃の身体に染みついた記憶と 丸いかたちによって そのような心持ちとなったのだろうか?

そのとき私は あまりにも大きさの違うもの同士に 共通する“何か”が見えて ウキウキしたような嬉しい気持ちになっていた。
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機内からは写真は撮れなかったが コペンハーゲン空港に着いて 銀行のポスターに 自分の見たものに近い写真があった
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by ukishimakan | 2008-07-31 05:03 | 自然 | Trackback | Comments(0)

利休像


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ちょっと前に利休像の模写をした。
模写といっても 博物館に資料として展示するものではないので 行き過ぎた古色は避けるようにした。
この作品が 今後 自ずと古色を帯びていくのを願い やや綺麗めにして 畳の緑青はやや深めに・・

実際 描いてみると かなり難しい。
描いていくにつれ 原画から利休の風格が漂いだしてきた。
さすが長谷川等伯だと感心し・・ただただ眺める。

衣の黒の表現が微妙だ。
墨は 自分の一番大切にしている松煙墨を選び
その濃淡で絹の表から暈しながら描いた。
その後 焼白緑で裏彩色した。

写真は 完成して木枠から外したところ。
その後 表具屋さんに・・
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by ukishimakan | 2008-07-30 18:43 | 作品 | Trackback | Comments(2)

虚鐸 kyotaku


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虚空先生は 残念ながら6年前に他界された。
熊本日日新聞では 新生面に “風狂の人”が亡くなった・・と記事になった。

京町の先生のお宅に 毎週お邪魔し 稽古してもらった。
稽古といっても 竹を吹く時間より お茶を飲みながらの雑談が多かった。
先生は晩年 「毎日が 正月のように 初日の出を見る気分で生きている・・」
と言われていた。
先生の言葉のなかには たくさんの学ぶべきものがあった。
私にとって 虚空先生の存在は 奇跡に近いものだった。

虚鐸ソロのCDは重厚な音が 響く。
アルバムの写真は熊本城にて 田中栄一氏によって撮影された。

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虚鐸は 海外では広がりつつあるが 日本では まだあまり知られていない。
創始者・西村虚空氏のお膝元・熊本でさえ 知る人は けっして多くはない。


 
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船場橋・文林堂前の狸像
下から水が出るように仕掛けがしてあった
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by ukishimakan | 2008-07-29 13:58 | 虚鐸 | Trackback | Comments(2)

ガラスに映るもの・・

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昨年6月 ドイツ行ったとき
虚鐸の兄弟子 ティロさん宅の 2階の窓ガラスに映った風景



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ガラスに反射した光が屈折して 壁に天使のようなかたちを現す


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仏像の上に色の光が・・
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by ukishimakan | 2008-07-29 11:13 | 虚鐸 | Trackback | Comments(0)

障子に映るもの・・

部屋から外を見るとき ガラス越しにみることが多くなった。
ほとんど そうかもしれない。
障子は 向こうは見えないけれど
陽光の変化や 移ろう影によって 外の天候状態がわかる。

影は 曇れば消え 射せば また現れ
風が吹けば それは揺れ 葉の擦れる音が聞こえる。
雨が降れば 音はかわり 上がれば 雫の音まで 連想させる。
そとの気配を 気づかないうちに 測っている自分が いつもある。

障子は 微妙な気配を感じさせる
いや 感じようとさせる ひとつの装置なのかもしれない。
日本語同様 日本人たらしめるものの ひとつではないだろうか?
身の回りに 当たり前にあるものを もう一度 見つめ
そのなかから 先人たちの知恵を 少しでも汲みとりたいものだ。

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丸窓障子・・お茶の先生宅で
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by ukishimakan | 2008-07-29 09:40 | | Trackback | Comments(0)

窓のスケッチ


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古い箪笥を整理していたら 17年ぶりに出てきた。
この家に住み始めたばかりの頃 ここで見つけた古い手帳・・
いつしか どこに直したか 行方が分からなくなっていた。 




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その中に 窓のスケッチがあった。とても丁寧に見て描いてある。
下の窓は閉まっているが 上の窓は下にずらして開けてある。


あまりにも この家の窓と同じ印象。外から見たら 窓枠の形は ほとんど一緒だ。
このスケッチを基に作られたような気がする・・




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この手帳には大正2年10月と記されている。
この家が建てられる1年程前である。

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by ukishimakan | 2008-07-28 01:54 | | Trackback | Comments(0)

絵馬復元

剥落がひどく 夜中に光を斜めからあて 線の跡を追う
資料を探し 嘘のないよう 努めながら
そのなかで 自分の感じる 色と形の美しさを 表現する
140年前の絵師と 心を共にしながら・・
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この絵馬は もともと下地全体に黄土が塗られていた。同じように黄土を塗ってしまうと 上に塗られた顔料が剥落し易くなるので 樹脂膠を使用した。
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by ukishimakan | 2008-07-28 00:08 | 文化財 | Trackback | Comments(2)

蓮華 Ⅰ

 
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そういえばいつか 蓮の連作を描こうと思った

今もイメージは あるけれど 

スケッチが足りず まだ取り掛かれない


音のようなものが表現できないだろうか・・

だれも聞いては いないけれど

ある瞬間 たしかに 音はしている
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by ukishimakan | 2008-07-27 16:19 | 作品 | Trackback | Comments(5)

浮島館日本画教室展2008

熊本県立美術館分館で6月に開催されました!
教室展オンラインアルバムは→こちら
                  →教室用
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昔の図書館を改築して造られた 美術館
どの展示室にも 太い柱が建っている
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by ukishimakan | 2008-07-25 15:24 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)