陰翳の煌き

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本妙寺桜灯籠

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加藤清正の菩提寺・本妙寺で 夜桜と灯りを楽しむ「本妙寺桜灯籠(はなとうろう)」が開催された。
参道には和紙灯籠や竹に和紙を巻いた吊灯籠など数千個が灯され
各寺院では 合唱やフルート・ギター演奏などがあり幻想的な雰囲気となった。




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私の演奏は 住職がお茶など嗜まれる「智運院」という清々しい感じのするお寺・・。
いつものように鹿曼荼羅の作品を背後に飾り 暗くなりかけた夕闇の頃から虚鐸を吹き始める。


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子供からお年寄り・外国人などたくさんの方々に聴いてもらい
虚鐸を理解されない方もいたかもしれないが 多くの方からお礼を言われ嬉しくなる。

すぐ向かいのお寺での演奏がスピーカーを使用していたため 虚鐸の微妙な音がかき消され
そちらの演奏が終わった9時過ぎくらいからやっと虚鐸らしい音と空間となった。

今回は 自分の表現したい音が最後の一瞬出すことが出来て 何となくその満足感のようなものが今も残っている。

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by ukishimakan | 2009-03-30 10:24 | 虚鐸 | Trackback | Comments(0)

利休忌

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旧暦の2月28日は千利休が自刃した日で 3月のこの時期には利休の遺徳をしのび「利休忌」が行われる。
毎年この日には 各自それぞれ何か季節の花を持っていくことになっている。
椿・桜・水仙・きぶしなどいろんな花が揃っていた。
私は菜の花を持参・・。


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利休像にお茶を供えたあと「廻り花」「茶カブキ」へと移行する。

「廻り花」とは 花入に連客と亭主が順番に花を入れて楽しんでいく遊びのようなもので
床柱に掛けられた三段の竹の花入れに 全体のバランスを見ながら一人ずつ花を取り合わせ挿していく。
4人目からは前に挿した人の花を差し替えていく・・。

ひとつの花が挿し替わるたびに全体の感じがどんどん変化していくのが面白く それはまさしく“生け花のパフォーマンス!”

その変化のしかたが個々で違い 自分のセンスをさらけ出してしまうという緊張感がある。
上下の花の生け方と同じにならないようにし 短時間で自分の納得いく取り合わせを探りながら挿していく。


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「茶カブキ」とは まず名前を知らされた異なった濃茶を二服頂いた後 別の濃茶を加えた3種類を順不同に飲んで それぞれの濃茶の名前を当てる ゲームのようなもので 残念ながら私は昨年に続き今年も当たらなかった。

一服目がとても美味しく感じたので その味を基準に判断したのが間違いだった。
というのは 直前に菓子を頂いていたので一服目が美味しく感じるのは当然であった。
来年こそは当たるだろう・・。
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by ukishimakan | 2009-03-25 09:03 | 茶の湯 | Trackback | Comments(0)

下地・・

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45cm角のパネルに麻布を張り 墨や胡粉で下地を作ったあとサンドペーパーをかけ 染料で色をつけて拭き取った・・。一枚は黒系 もう一枚は白系の顔料を重ねていく予定・・。

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by ukishimakan | 2009-03-24 19:22 | 作品 | Trackback | Comments(2)

Beyonce ft Jennifer Lopez


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by ukishimakan | 2009-03-22 17:48 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

茶の湯 三月

b0152027_0404460.jpg「一華開五葉 結果自然成」
 
一華(いっか)五葉(ごよう)を開き 結果自然(じねん)に成る

ひとつの花がある。その花はやがて五弁の花びらを開き
自ずと実を結んでいくこととなるだろう。


この句はインドから中国にやって来た禅の開祖・達磨大師が 慧可に与えたとされる言葉。

   吾本来茲土  我れこの国に来てより
   伝法救迷情  法を伝えて迷情を救う 
   一華開五葉   
   結果自然成 

 
「開く」「成る」という言葉の連想から開運吉祥の語として古来多くの禅僧が書にしたためてきた。
達磨といえば5~6世紀の人。1500年の時を越えて 今 自分に届いている・・と考えると 何だか感慨深い気分になる。

花は 福娘・雪柳。
つぼんでいる福娘は椿には見えず薔薇のような軽やかな上品な印象・・。
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by ukishimakan | 2009-03-19 00:41 | 茶の湯 | Trackback | Comments(2)

模写 「鳥獣戯画」 断簡

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b0152027_21451155.jpg生徒さんが模写されていた鳥獣戯画の表装が出来上がってきた。古典的な絵なので 三段表装の風袋付きで表装。なかなか渋くて上品に仕上がっている。


この猿と兎が競争している場面は 現在の絵巻の中にはない。このあと 猿が振り落とされて 鹿が走り去っていく場面へと続く。

この作品は 薄い雁皮紙に長穂の即妙筆で描いたものである。 地の色を味わい深くするため 古色を塗る方法ではなく 描いたあと古色に染めた薄美濃紙で裏打ちをし その色を表へ透かせた。

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by ukishimakan | 2009-03-17 22:02 | 作品 | Trackback | Comments(6)

初恋の人からの手紙

こうさま、元気にしてる?
今でもカブトムシを育てていますか?なぜか幼虫からメスしか育たない残念なこうさまをなつかしく思います。

穏やかなこうさまに私が「引っ張っていってくれないから乗り換える」と宣言してお別れすることになったあの日から、もう33年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。

お手紙を書いたのは、何か伝えたいことがあるとか用事があるとかではないんです。ただなんとなく学校の前を通ったらなつかしくなって、思いつくままに書いてみようと思い立っただけなんです。ふふ。

(中略)

総括するなら、こうさまと付き合えたことは、とても感謝しています。特にこうさまとの恋愛から学べた重要なことは、あまり人に期待しすぎてはいけないということでした。一人で生きられるようになることの大事さを教えてもらえたと思っています。ありがとう。

いろいろ書きましたが、私はこうさまのことがそれでも好きでした。これからもこうさまらしくいられるよう、そして当時のように森進一の顔マネをみんなに披露しながら(笑)、幸せをふりまいてください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. こうさまが誕生日にくれた下着、そろそろ捨てていいですか?

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※これ本物ではありませんからねー!angelaさんから教えて貰いました。

…興味ある方はクリックして遊んでみてください。^^
こちら→初恋の人からの手紙
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by ukishimakan | 2009-03-13 02:38 | Trackback | Comments(2)

春の朝

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春らしい気持ちのいい朝・・。どの花も朝露を輝かせ 眩しいくらい活き活きしている。
こんな綺麗な世界があるのは それが心に映っているからなのでは・・?

そんなことを考えながら 外を眺めていると 近所の人がやって来て・・
「今、庭を造っていて 大きな松をトラックで運び入れるから 邪魔になる椿の枝を切らせて下さい!」・・と。
「どうぞ!」とは言ってみたものの 何となく納得いかない気分・・。


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その後 満開の椿は枝が切られ 道幅いっぱいに枝を張った大きな黒松が運ばれていった。
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by ukishimakan | 2009-03-10 23:56 | 自然 | Trackback | Comments(2)

Pablo Casals


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by ukishimakan | 2009-03-03 00:33 | 音楽 | Trackback | Comments(4)

送る日

昨日は高校の卒業式だった。
私が学校に着いたのは式の終わりの頃 「仰げば尊し」が歌われているときで その歌声が会場の外まで荘厳に響いていた。
それを聞きながら自分も徐々に卒業式モードになっていった。

式後は 美術科卒業生たちと美棟でお別れ会。
私から卒業生たちへメッセージを述べる番になり 「長男が美術科に合格し、皆さんの後輩になった・・」と言ったところ その瞬間 卒業生と保護者全員が笑顔で盛大な拍手!

その拍手の大きさにびっくり!それに気を良くして つい馬鹿な話をしてしまったような・・。
少し悔いの残ることと 美術科で身につけた“ものを見る感性”を大切にしていって欲しいことなどを話す。

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夕方から映画「おくりびと」を観に行った。
配役が的確で どの役者も台詞を言わなくても顔だけで勝負できる人ばかりだと思った。
本木が事務所でチェロを弾き始めたときの山崎努の表情の深さに感動・・。

ここに登場する人々は それぞれ過去の苦しみや悲しみを背負って生きている。
しかしその根底には 大切な人への深い愛というものが 昔も今も変わらず一本の川のように ずっと流れている。
その深い愛の存在によって悲しみの多い人生が煌めいていた。

衣装の絹のすれる音や納棺師の所作に茶の湯と同じ精神性を感じた。
生と死を深く見つめ それも重たくならず よく出来た映画だと思った。

小山薫堂の脚本がとにかく素晴らしい!
もう一度 映画の中で発せられる言葉の一言一言をじっくり噛み締めながら観てみたい。
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by ukishimakan | 2009-03-02 23:55 | Trackback | Comments(0)