鱗鶴文
お茶入れの漆黒に浮かび上がる鱗鶴(うろこづる)の文様。
切れ味のあるデザイン。
カミソリの形をイメージする。
“鱗”は竜や蛇のもので 三つを組み合わせた鱗文を折り鶴に見立てたもの。
気持ちのいい空間でお茶を頂くと いろいろ考えることがある・・。
いろんな縁があって自分はその空間にいる。
自分だけではその場所に来ることは出来なかった。
いいかえれば 自分では純粋に場所など選択できない。
自分ひとりではそこに存在し得なかった。
としたら・・人間は 植物と違って移動することはできるけれど やはり植物と同じではないか…?
そこへ運ばれてきた種子のようなもの・・そう思いながら「自分もこの空間の空気を思いきり吸って 成長したい・・」と 深呼吸する。
by ukishimakan
| 2008-12-17 17:11
| 茶の湯